水谷尚子『中国を追われたウイグル人』読んだ
水谷尚子『中国を追われたウイグル人』(asin:4166605992)を読み終えた。
少数民族ウィグル人の迫害の様子がよくわかる。
- 相変わらず中国の拷問がすさまじい。
- 拷問が洗練されすぎてる。
- 物理的な暴力&兵糧攻めができない囚人に対して、心をどうやって壊すのか。その手法が確立されてる
- 地上核実験場=ウィグル自治区
- ウィグル自治区というか居住地区の近くで地上で核実験やりまくり。被爆の被害ものすごい。全貌は全く明らかにされない
- 海外に逃れても車で轢き殺されるリスクもあるのか。
- インタビューされてたラビア・カーディルのむち打ちで首を固定してる写真が痛々しい
- 監獄でまともに食事を与えられないと、栄養失調になり、便秘になる
- そんな体調でハンガーストライキやったら、1週間で危篤になる
- 民主化運動で有名な魏京生が、ウィグル人たちが独立してほしくないと思ってるが、独立するかどうかはウイグル人が決めることなのだと思うと述べたらしい。
- ウイグル人たちの現状が世界に全く知られてない状況を打破するために、漢民族の民主化の運動家と連携して海外でアピール
- 漢民族からの差別と迫害があるため、当然ウィグル人内部から猛反発
- 反発があることはわかってたけど、世界(主に欧米)でウィグル人の人権侵害の現状を知ってもらうためには必要とドライな判断して運動をリードしてる人たちは選択
- ウィグル人の現状チベット人と比べて全然世界に知られてない点を、ダライラマのような顔になる人物がいない点が大きいと著者は見てる。
- ラビア・カーディルがウイグル人の顔的な存在になりつつあるらしい。
中国を追われたウイグル人―亡命者が語る政治弾圧 (文春新書)
posted with amazlet at 09.06.29