Klint Finley「元掃除機セールスマンがnodeの二代目リーダーになった件」
SiliconANGLE 2011.1.31のブログエントリ
How a Former Vacuum Cleaner Salesman Became the New King of Node.js | SiliconANGLE
- ryan=nodeコミッタ引退、npmの人(Isaac Schlueter)=二代目nodeリーダー
- というのが2012.1末にあった
- 直接isaacにインタビュー
- isaacの半生綴られたpodcastを整理したり
- isaacから聞き出したnodeの今後のプランとか、ryanの立ち位置とか、joyent入りした件とか
- isaacの持論も面白い
- 休息期間大事。2010年はisaacは3か月仕事してない。nodeだってryanがドイツで休息中に生まれた
以下斜め読んだ内容
- 2012.1.30にRyanのアナウンス
- ryanが今までnodeでやってたゲートキーバーの役目は、以後isaacが継ぐ
- isaacに連絡とって色々聞いてみた
- isaacの目からnodeの世界に見えてるもの
- 掃除機セールスマンから世界で最もホットなテクノロジーの1つのリーダーへと至った道のり
- isaac曰く
- 最初に一言
- 自分は二代目BDFLじゃない。ryan生きてるし。BDFLの「FL」(終身、For Life)ってそういうこと
- nodeクリエータはryanだし
- 自分がやることは、手を動かす部分
- 最初に一言
- 今後はisaacがやってるのはnode本体の日々のメンテナンスかもしれないが、これまでもそうだったということじゃない
- 先週あったnodesummitでryanが言ってたこと
- The Cube - Node Summit 2012 - Ryan Dahl (fix) | siliconANGLE TV
- nodeが今後乗り越えるべき壁はモジュール。node本体はそうでもない
- isaacがnodeでやってきたことはモジュール
- isaac曰く
- nodeモジュールで解決しないといけない問題群は気持ち的にも自分(=isaac)が近いところにいる
- nodeモジュールがどんどん増えまくったおかげで表面化した問題
- nodeコミュニティの成長の結果、出てきた問題
- 特定の問題を解決したいときにどのモジュールを使うべきかが、厄介ごとになりつつある
- 開発終了モジュールもあるし、そもそも動作しないモジュールだってある中から、選ばないといけないという状況
- 他方、互換性の問題も表面化しつつある
- nodeを使うケースが増えてきたので旧バージョンとの後方互換性が問題になるケースもある
- isaacが今後のnodeについて3点ピックアップしてる
- 1つは、モジュール探すために良いウェブサイトを作るか、モジュールを探しで味わう苦労をなくしてく
- 大変な労力払った上でなにかを特別に作るというのはisaacの眼中にない
- nodeコミュニティで生み出されてるものを活かす仕組み、nodeハッカーたちが生み出してるデータを可視化してくこと
- このへんが「nodeのウェブサイト作る」でisaacの念頭にあること
- 2つめは、npmでバイナリー形式のモジュールをうまく処理していくこと
- 0.5%くらいのモジュールはインストール時にビルドが必要
- 0.5%なのでとても少ないけど、問題を生み出してるのは事実
- npm側で今後サポートしていく
- 最後が、node本体のAPIの安定化
- isaac曰く
- この状態にもってくために、node本体に何か追加するのはストップしてたい
- ストップしたら、安定化、テスト、継続的インテグレーションに力注ぎたい
- Mikeal Rogersが彼のpodcast「CurlyBraceCast」でisaacにインタビューしてる
- CurlyBraceCast - Isaac Schlueter
- 授業料を払えなくなったのでSouthern Connecticut State大を中退
- その後、isaacは博士号を持ってる人たちや経験豊富なエンジニアと技術系求人を争えるだけの人間になった
- 中退後、isaacはファーストフードの仕事すら得られない状態にあった
- 個別訪問して掃除機を売る営業マンの仕事を得て、なんとか食いつないだ
- その後、技術系の求人がたくさんあると知って、Californiaに引越し
- Californiaで得た仕事が、医療費請求ソフトのテクニカルサポート
- (些末な補足)
- podcastでは、isaacは、CaliforniaのSan Diegoへ引越した後に掃除機売ってたと言ってる
- (些末な補足)
- サポートの仕事と並行して、Visual Basicがメインで開発始めた
- VB開発と並行して、js/css/phpも勉強した
- オープンソースプロジェクトへの参加も始めた
- blog/cmsのb2evolutionと、wordpress
- Yahoo!の人事がisaacが個人サイトでアップしてたレジュメを発見したところから、Yahoo!へjoin
- YUIチームやyahoo!内のプロジェクトに参加
- やがてisaacは、phpでの開発に飽きてきた
- 開発環境のスタックがオールVBだった日々とオーバーラップしてきた
- そこからisaacはjsをサーバーサイドで動かすことを検討しはじめた
- ちょうどそのころnodeを発見した
- 2009年にryanがjsconf.euでやって、のちに有名になったプレゼンの頃
- isaacはnpmの人としてnodeの世界では知られてる
- isaacは彼自身がデプロイでぶつかった問題を解決するためにnpmを開発した
- isaac曰く
- node開発者がハマる問題
- ハマる問題のあるタイプのものについて、当時から現在まで取り組んでて、色々ノウハウも持ってる
- joyentとisaac
- joyentではnpm開発にたくさん時間使ってる
- joyent内部の特定のタスクをやってもらうために雇われてない
- npmの人だからisaacは雇われた
- isaac曰く
- joyentはデキるエンジニアを雇う(自分=デキるエンジニアと言いたいわけではない)
- 凄腕のエンジニアを雇ってからjoyentはjoyentが解決したい問題の近くに置いておくだけ
- 特定のタスクがjoyentから任されるエンジニアもいればそうじゃないエンジニアもいる
- npmがnodeで標準のパッケージマネージャになった件でisaac曰く
- 休まずアップデートし続けたことがnpmの今がある
- 夢中になれるプロジェクトに力を注ぎ続けることをエンジニアにお勧めしたい
- エンジニアの世界で自分の評価を上げてくベストの方法だから
- ドットコムバブル崩壊の頃と今とでは色々状況変わった
- 2000年頃のドットコムバブル崩壊の頃
- isaacは掃除機セールスマンをやらざる得ない状況にあった
- 有能なエンジニアも仕事ありつくのが大変だった時代
- isaac曰く
- 今現在、プログラム書けてベイエリアに住んでる人に仕事がない理由
- 単にその人が仕事したくないだけ。仕事していない理由がバブル崩壊当時とは違う。
- isaacのエンジニア人生は新しいキャリアを作りたい人にとってヒントが詰まってる
- 興味ゼロのプロジェクトのためにコードを書き続ける人たちは、ベイエリアにもいる。
- オープンソースプロジェクトにコミットすることの意義はたくさんある
- まずは、スキル獲得のため、名前を売るため。
- 更に、「充実してるな」と感じさせてくれるプロジェクトへ貢献も意味してる
- ポイント
- エキサイティングだと心から思えるプロジェクトを見つける
- これだというプロジェクトをずっと続ける
- isaacはプログラミングは好きだが、働き過ぎることにはダメだと思ってる
- isaac曰く
- エンジニアは常に新技術を勉強してる状態にどっぷり
- エンジニアは燃え尽きないことをちゃんと学習しないとダメ
- ryanがjoyent社員だったからnodeが生まれた、わけじゃない。
- ryanはドイツで一休みして過ごしてた。そこで優れたアイディアを思いついた
- スタートアップ界隈の労働観
- まあ狂ってるけど、上手くいく面もある
- 引き返すこと、一休みすること。こいつを狂った労働観に足さないとダメ