以下斜め読んだ内容

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ひろゆき「世界の仕組みを解き明かしたい」(『本人 vol.09』)読んだ

本人 vol.09asin:4778311671)
雑誌『本人 vol.09』収録のひろゆきのインタビュー記事読んだ(あとホリエモンとかも色々ついでに読んだ)。

全般

「ロジック」という言葉が全体を貫くキーワードになってる。

「これはこうなんだよ」ってロジックを言われた時も、わからない人がるじゃないですか。たとえば居酒屋で五百円のコロッケを頼もうかと思っている時、もし「このコロッケは別の店で二百八十円で打ってるのを、こうやって仕入れてこの店で出しているんだよ」という情報を与えられたら、「じゃあ頼むのをやめとこうか」と判断しますよね。でも、そういう情報を与えられても判断できない人がいる。それが僕の言う頭の悪い人です。[11p]

インタビューがベースのため、使い方が多義的。
なので、ロジックを思考パターンとか理屈、推論へ適宜読み替えて読んだ。
大企業のロジック、相手のロジック、何とかなるさvsロジック、etc..
佐々木俊尚が構成で、「榎本大輔」「日本生命から起こされた訴訟」「さとるくん」等々に注釈つけててくれて読みやすい。
他にも注釈つけてほしかった箇所がある。

その知人は、自分がうまく行くと思っていた分野でビジネスをしてたんです。でも僕はその分野はうまくいかないんじゃないかなと思っていて、『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』という本で「うまくいかないよ」って書いちゃったんです。・・・(略)
それで本が出てから、たまたまその人のブログを見つけたら、「ひろゆきの本に『役に立たない』って批評が書いてあった。それは確かに役に立たなかったかもしれないんで、いいんですけどね」みたいに非難されていたんです。
僕としては善意で遠回しにそう伝えたつもりだったんだけど、それは全然善意として受け止めてもらえなかった。結局、やっぱりその彼のビジネスはうまくいかなくなって、サイトも潰れてなくなっちゃいました。[p.17]

この箇所、誰とどのサイトを指しているのかが分からなかった。
2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』を読み直してみたが、駄目なCGMサイトとして言及されているのは

の二つだがいずれも潰れていない。
書かれているのは、「この指止まれ」は登録者多いだけで意味無し&暴力団に乗っ取られた、「たのみこむ」は運営会社が右往左往&運営会社が金取る必然性無い(pp.78-9)ぐらい。

切込隊長

切込隊長とうまが合わなかった点を、囚人のジレンマにおけるひろゆきと隊長が取る戦略の相違として表現できるとしてる。
ひろゆき=しっぺ返し戦略タイプという点はわかった。

・・・僕は、基本的には先に殴るような行為をしないんですが、切込隊長の場合はその瞬間のいちばん大きいメリットをとっちゃうので、長期的な損が発生する方向にいっちゃうんですよ。[16p]

ここを読んでも隊長のとる戦略がわからない。自白かつ裏切り戦略タイプということ?

他書いてあること、印象にのこったところの斜め読み

  • 裁判して考えたこと
    • 財産もってなければ、賠償金払わなくていい
    • 一生財産持てなくなることを自問した
    • 元々財産もてなかったもしれなかった
    • 財産をもてない代わりに、判決を気にしなくても暮らせるようになった
    • 何百回敗訴しても変わらない。
    • 法律や社会から外れた生活
  • 法や社会の外の生活
    • ヨーロッパなら修道院、アジール
    • 日本なら山谷、釜ヶ崎
    • ここ2〜30年でそういう空間がなくなってきた
    • 自分はいまそういう空間で生活してる
    • 留学時代に日本の枠組みから抜けても大丈夫だと思った経験もある
  • 車買えない、マンション買えない不自由
    • 自分にとってはどうでもいい不自由
    • 要は何を守るべきと考えてるか
    • 五体満足ならいい。あと、彼女。
    • ネット以後
    • 努力だけで結果を出せるようになった
  • 梅田望夫
    • 彼はポジショントークの人という仮説
    • ポジショントークの人である以上、自分の立場への影響を計算して動くのは当然
      • 自分の立場が悪くなることを選択しない
      • 計算した結果、対談の企画も断られた
      • 彼は頭がいいし、ロジカル
    • できれば、対談して自分の仮説の確認をしたかった
  • ポジショントークのジレンマ
    • 仲良くしてくれるのは、魅力なのか?計算なのか?という疑念
  • ロジックの人間である。基地外になれない
  • 基地外サービス大好き
    • えがちゃん、さとるくん
    • ロジックだけでサービス考えるのは嫌い
  • 「僕は基地外と紙一重の天才の企画者には勝てない」
  • ロジックでは勝てる
    • 投入してる時間が桁違いに多いので仕入れる情報がマーケッターとは桁違い
  • オウムの麻原
    • 稀な存在。別の社会を作って結果出した。戦国武将以来例が無い
    • 徹底分析したほうがいい。なぜできたのか?どういうロジックか?
  • 犯罪者の処遇
    • 未来の被害者を減らすことを考えるべき
      • わかりやすい(分析する所がない)犯罪者は死刑でいいと思う
      • よく分からない犯罪、変な人の犯罪
        • きちんと調べて、将来の社会のための対策にまで落とし込むべき
  • 仮説作るの大好き
    • 例えば、日本は空気を読む人多し、アメリカはロジックの人多し
      • 電車・会社etc.他人と空間をともにする場合が多いから。
        • 変なことすれば指差される
      • アメリカでは指さされる場面が少ない
    • 仮説作るのは、世界の仕組みを知りたいという気持ちがあるから
  • 現実の世界とゲームの世界
    • システムがあってロジックで回る点では差が無い
  • 「おまいら、ゲーム脳になれよ」
    • 大量の情報を瞬時に処理して判断する
    • 過去の結果を反省し、切磋琢磨するとゲームも強くなる
    • 自分がやるゲームはシミュレーションになる
      • アクションゲームはやらない。
      • アクションゲームは「脳の判断能力の限界よりも身体の限界の方が低い」。
    • カルドセプト
      • 運不運はコントロールできない。
      • このゲームでは運不運の要素が入り込まない
      • 記憶力と計算力と度胸でやるゲーム
    • 瞬発力とカンをゲームで使う
      • 失敗した結果をロジックで反省できる
  • ゲーム=瞬時の判断を迫られる場面の連続
    • 日常生活ではそういう場面は稀