ランダル・ストロス『プラネット・グーグル』を読んでる
前にジョン・バッテルの『ザ・サーチ グーグルが世界を変えた』や佐々木さんの『グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する』を割りと面白く読んだが、この2著で得た情報を更新するために、ランダル・ストロス『プラネット・グーグル』を読んでる。創業前後から今年のMSによるYahoo!買収、ストリートビュあたりまでかなり広い時期が網羅されてる。Googleの中の人でキーパーソンってシュミット、ページ、ブリンだけでじゃなくなってることを踏まえ、スポットを当てる人も増えてて、進行中・失敗中のプロジェクトも色々取り上げてる。
機械翻訳の分野でgoogleがかなり優秀であることは初耳だった。
グーグル・プリントを扱った章(4章)では、懐かしいプロジェクト・グーテンベルクとか、internet archiveとかの動向まで網羅して、書籍のデジタル化をめぐるここ20年くらいの見取り図になっていて役立つ。
まだ半分だが、出典がきちんと明記されてて(末尾の注は数10ページある)、ビジネスの世界での動向に偏重してなくて面白い。
ビジネスや技術に偏重しない視点で書くとこの本のように雑多な感じになって「グーグルは実は○○の会社なんだ」といった単純化ができにくくなるが、グーグルの実情を反映してる。
プラネット・グーグル
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おすすめ度の平均:
面白かった開放性vs閉鎖性、アルゴリズムvs人間、正義vs自社中心の視点がおもしろい
グーグルの10年史
NHK出版の本です
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)
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