以下斜め読んだ内容

pseudo translation of useful posts, book reviews, remarks,etc. twitter: feeddict

松本仁一『カラシニコフ』を読んだ。

『アフリカ・レポート』(asin:4004311462)に引き続き出世作(?)の『カラシニコフ』(asin:4022615745)を読んだ。カラシニコフとかトカレフって人の名前なんだな、と再確認しつつ、驚く速度で進行する権力者の腐敗と国土の破壊。「失敗国家」という表現は的を得すぎてる。光りが見えない状況、民衆の連帯とか自治とか自立、自主管理とか、市民主体とか・・・等々の非の打ち所のないものがあっさり破壊されてしまう所とか、これが現在進行形でこれからもこの調子で進むことか、すごい。子供の方が従順で飼いならしやすいからという理由で子供兵を作って、身内の子供は欧米とか安全な所に置いておくといった、自己利益の最大化の化身のような政府関係者の面々。韓国の大統領は必ず汚職するというジンクスがあるけど、それがアフリカ数十カ国で信じられないレベルで、「飢餓の大陸」で進行してる。
カラシニコフがなぜアフリカの「失敗国家」の現状の象徴になりえたのかも、「テキトーに扱っても壊れない」カラシニコフについて詳細にかかれてて面白い。
続刊があるが、「失敗国家」はアフリカだけでない、失敗国家にはカラシニコフがある、と来て南米が中心になってるが途中で読むのを中断した。

カラシニコフ I (朝日文庫 ま 16-3)
松本 仁一
朝日新聞出版
売り上げランキング: 13453
おすすめ度の平均: 5.0
5 国際政治に興味のある学生さんは必読
5 アフリカの現状が良く分かります。世界観が変わります。
5 オーセンティックな名著