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以下斜め読んだ内容

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『スケッチは3分』を読む

通勤電車で読了。ここ何ヶ月かスケッチをしてる(描いてるのは専ら動物)。最初は自分で好きなように描いてたんだが、ちょっと刺激を入れるために『スケッチは3分』(asin:4334033806)を読んでみた。
『スケッチは3分』では、スケッチを描くということは、見たものをそのまま描写してるのではなく焦点や対象について取捨選択をしている。ということを絶えず手を変え品を変え説明している。

本来、顔は非常に立体的で凹凸の激しいものです。それを面ではなく、線という表現手段で描こうというものです。(pp.207-8)

3分でスケッチするためには、スケッチにおける暗黙の前提である情報の取捨選択をより徹底的にやるということ。まとめるのこんな感じだろうか。
線や円・楕円のをうまく書く方法が紹介されてるが(pp.40〜)、今度仕事の合間に裏紙で練習してみようと思う。
ワイアーフレームという言葉の由来について書かれた部分(p.75〜)は本筋からは離れるが勉強になった。
手や顔を書くコツで書かれていることはまあなるほどと思ったんだが、ここ部分だけは自分の経験則で語っているのが残念かな。その辺はもうちょっと他の部分同様に言葉で説明して欲しい所であった。
以下印象に残った箇所。

前項で述べた類推力のおかげで、「線」という単なる物理的なインクの帯によって、具体的なモノや空間性を如実に伝えることができるのです。そこまで考えると、私たちが、線で描写された作品を理解するのはすごいことだということが分かるはずです。p.68

1980年代の後半から、私は市街地などの都市空間を、コンピュータで3次元的に構築することに夢中になったのですが、その際、線の集合体によって各種の空間要素を描写するプログラムを初期段階から導入しました。ワイヤーフレームモデルといって、分かりやすくいえば、3次元の形態や空間を、線だけを使った様式で表現する方法です(その後、ソリッドモデルやテクスチャーマッピングに移行したので、いまではあまり使われなくなった表現です)。p.74

「ちょいスケ」では、目に見える部分すべてを描写するわけではありません。対象を目にしたら、まず「描く部分」と「描かない部分」を選別する必要があります。
・・・(略)・・・
逆に、表面の「DIAL」の文字を、あえて描いています。なぜ、そうするのか。それは、挟む部分の曲面のカーブの具合を伝えるためです。文字を曲げるように描写することで表現できますね。p.82

ペットボトルのキャップや時計の竜頭などの「溝」のように、同じ模様がずっと続く場合、時間をかけてそれらをすべて描くよりも、途中の部分は省いてしまう「省略画法」をお勧めします。見るひとは、省略した部分について、「描いてある部分の繰り返しなのだろう」と類推することができます。p.118

本来、顔は非常に立体的で凹凸の激しいものです。それを面ではなく、線という表現手段で描こうというのです。鼻を例にとれば、曲面の連続した造形ですから、本来そこには、なんらかの区切りにあたる「線」はありません。その「存在しないもの」を、アルファベットのLの字のように線を引くことで、それが鼻であることが理解できるのです。顔のスケッチは、こうした約束事で成り立っているということを理解してください。pp.209-210

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